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~中部発!全国のエネルギーインフラを支える資産管理を一元化 Biz∫会計 資産管理システムで保守リソースを従来比1/3へ~

株式会社トーエネックは、中部電力グループの総合設備企業として、電気設備、電力設備、空調衛生設備、情報通信設備などの設計から、施工、保守までを一貫して手掛けています。 「虎ノ門ヒルズ」や「グランフロント大阪」ほか大型複合商業施設をはじめ、工場、病院、公共施設、教育施設など、中部地区だけでなく全国で数多くの施工実績を誇ります。

最近注目されている省エネ・環境分野においても、太陽光発電設備やMEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)などのソリューションのほか、配電設備の保安のために伐採した樹木をバイオマス発電燃料として有効活用するなど、幅広く積極的に取り組み、生活や産業に欠かせないインフラ整備・構築事業を通じて、快適な環境づくりをサポートし社会に貢献しています。

トーエネックでは、固定資産・リース資産・車両といった、資産ごとに分散していたシステムの統合を実現しました。そのエンジンとして「Biz∫会計」の資産管理モジュールを単体でご採用いただいております。新システムは2014年4月より順調に稼働しており、保守性向上、業務効率化に大いに役立っています。 導入に至るまでの経緯と稼働状況について、情報システム部システムグループ システムグループ長 服部様、担当課長 須田様、三重支店 総務部 業務グループ長 青木様に伺いました。

※所属部署名はインタビュー時(2015年8月)の名称となります。

導入前の課題と効果

導入前の課題

  • システム基盤の老朽化、保守契約切れ
  • システム毎の保守要員の確保
  • カスタマイズが多くバージョンアップや法改正が困難

導入効果

  • システム基盤の最新化
  • システム統合による保守要員やハードウェア・ソフトウェアの費用削減
  • ノンカスタマイズ導入による法対応・バージョンアップの容易化

システム導入プロジェクトの概要

開発のスケジュールや体制について教えてください。

服部様

情報システム部がプロジェクトの取り纏め役となり、2012年秋にプロジェクトをキックオフし、約14ヶ月間の開発期間を経て、2014年4月に本稼働しました。 今回のプロジェクトの特徴は、関連する部門が多岐に渡っていたことです。当社では、コンピュータ機器に関わる資産の管理は情報システム部、コンピュータ機器以外の資産は総務部、経理業務に関わる管理については経理部といったように、業務主管部署が異なっているため、各業務主管部署の代表者を参集し、ディスカッションしました。

各部門との調整などご苦労されたことも多かったのではないでしょうか。

服部様

「モノの管理の一元化」というコンセプトの元、プロジェクトがスタートしましたが、管理する会社資産が多岐にわたり、購入の手続きや管理の手法がそれぞれ異なっていたため、業務要件の統一がなかなか上手くいきませんでした。 結果、インフラ部分の統合は実現できましたが、業務プロセスの完全統合には至らず、一部課題が残りました。

青木様

「当社は、全国に70~80ヵ所の拠点があり、業務の精査や見直し作業が大変でした。拠点で独自のやり方で処理されている業務もあったため、今回の再構築の目的や意義を説明し、協力を得ながら進めました。

須田様

「フレームワーク上での開発部分とパッケージとのデータ連携にあたって、カスタマイズやアドオンを最小限に抑えるためのシステム間の連携仕様の取り纏めに苦労しました。 「Biz∫」は既存のシステムとの連携がスムーズで、旧パッケージからの移行ツールも用意されていましたので、予定通り完成することができました。

現在の稼働状況は如何ですか。

服部様

稼働から1年が経過しましたが安定稼働しています。稼働直後は、新システムへの切り替えによる初期不良は発生したものの、月次処理の遅延などの大きなトラブルはなく正常に稼働しています。 運用開始から1年が経過した2015年の4~6月には、現場からの要望を元にシステムフォローアップ改修を実施し、対応が完了したところです。

導入効果

新システム稼働後の導入効果は如何ですか

服部様

システム基盤を統一したことで、従来は社内の保守要員を3名割り当てていたのが、1人で対応できるようになりました。 ハードウェアやソフトウェアの費用も削減できました。また、本社でデータを一元管理できるため、全国70~80拠点毎のプログラムやデータベースなどの管理作業の手間が大幅に省けました。 さらに、当社のフレームワークを利用して開発を行ったことで、現場からの要望に即座に対応することが可能となりました。

ユーザー部門からの評価はいかがですか。

青木様

以前に比べ、利便性が明らかに向上しています。 旧システムは、3つのシステム毎に起動しログインする必要がありましたが、現在は統合されているため使い易く、これまで部門担当者が手作業で修正処理していたデータの整合性が向上し、業務時間の削減につながっています。

また、レスポンスが早く処理速度が上がったと好評です。当社の資産総数は65,000件を超えているため、旧システムではデータ処理に時間がかかるといった問題もありましたが、「Biz∫」では全く発生していません。

旧システムではカスタマイズにより本来の性能が発揮できなかったのが、「Biz∫」では標準機能で対応し、カスタマイズやアドオンを最小限に抑えているので、圧倒的な性能向上につながったのではないでしょうか。

今後の取り組み

ユーザー部門からの評価はいかがですか。

須田様

3システムのインフラ統合に関しては、当初の目標を達成しました。 これからの課題は、さらなる業務効率化やコスト削減です。資産管理手順の見直しをはじめとした業務改革を行っていく必要があります。

青木様

業務効率化策の1つは、電子申告です。現在各拠点で行っている処理を本社で一括処理できれば大幅な業務効率化につながります。「Biz∫」資産管理業務システムの電子申告対応をお願いしたいですね。

服部様

IT化が進み、今まで手作業だった計算や処理が機械化され、業務の実際の処理の仕組みを理解している現場担当者がだんだん少なくなってきたと感じています。 これからの情報システム部の役割は、技術知識が豊富なだけでなく、業務とシステムとの間の橋渡し役も担う、そのような時代に備えて部員一人ひとりがスキルを磨いていかなければという思いを強くしています。

情報システム部に求められる責任や期待もこれから益々高まってきそうですね。貴重なお話をありがとうございました。

導入パートナーからの一言

本プロジェクトの成功の要因は大きく二つあると考えております。

一つは、お客様のシステム開発スキルが非常に高いということです。弊社は基本設計から参画させていただきましたが、既にお客様が業務要件を整理され、纏められておりました。それを基に基本設計書へ落とし込むことで、お客様要件を漏れなくシステムへ反映させることができました。また、お客様独自のフレームワークを基盤として開発するという前提の中、実現方法についてお客様にアドバイスをいただきながら作り上げることができました。

もう一つは、良好な人間関係が築けたということです。開発期間は14ヶ月でしたが、製造工程を除き、ほとんどの期間をお客様先で常駐させていただきました。常にコミュニケーションを取りながら、情報システム部門や業務部門の方と一緒になって システム構築ができたことが非常に大きな成功要素であったと感じております。 パッケージでは引き続き保守を担当させて頂いております。末永くご使用頂けるよう弊社一丸となってサポートさせていただきます

会社概要

会社名 株式会社トーエネック
所在地 愛知県名古屋市中区栄一丁目20番31号
代表者 代表取締役社長 久米 雄二
設立 1944年10月1日
資本金 7,680百万円 (2015年3月31日現在)
従業員数 4,772名(2015年3月31日現在)
関係会社 電力供給設備、総合建築設備(電気・情報通信・空調衛生)の企画・設計・積算・施工・保守・リニューアル
※本事例に記載の情報は、2015年8月時点のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。